私たちは歴史に学んで今日を生きています。動乱の世を生き抜き活躍した戦国武将たちが残した「言葉」には、わたしたちの仕事や生活、転職や求職活動にも活かせる「言葉」がたくさんあります。

伊達正宗
『仁に過れば弱くなる、義に過れば固くなる、礼に過れば諂(へつら)いとなる、智に過れば嘘をつく、信に過れば損をする』

言葉の意味:仁は優しさ、義は義理堅さ、礼は礼節、智は智略、信は信頼のことです。いずれも、「やり過ぎ」は問題がある。

例えば・・・ビジネスの場面では、優しく伝えることだけが「優しさ」ではありませんね。必要なときには「厳しく」伝えることこそが、「優しさ」となる場合があります。就職先・転職先の職場で、先輩社員から「厳しく」指導されたとき、そこにはきっと「優しい」心があります。そして、ビジネスに「礼節」はとても大切ですが、TPOにあったマナーを心がけしましょう。

◇伊達政宗:現在の宮城県付近にあたる出羽国・陸奥国の戦国大名で、陸奥仙台藩の初代藩主です。その武勇の高さが知られる一方で、兵糧開発などの料理を趣味にしていたと言われています。

北条早雲
『朝は常に早く起きるように心がけねばならない。遅く起きるならば、下の者までが気持ちを緩めてしまって、公務の大切な用事にも事欠くようになる』

言葉の意味:上に立つ者は早起きを心がけること。自分が寝坊をしていては、部下の気も緩んでしまい仕事が滞ってしまう。

例えば・・・仕事の場面では遅刻は禁物です。また、いつも通りの時間に家を出たとしても、「道路渋滞に巻き込まれてしまった…」、「電車遅延で遅刻しそうだ…」、という事態に巻き込まれてしまうということもあります。アクシデントを予想して備えることもある程度は必要ですが、もしも不測の事態で遅刻してしまいそうになった場合には、すぐに会社に連絡を入れ事情を正直に説明しましょう。何事にも「連絡」や「報告」は大切です!

◇北条早雲:室町幕府の要職であった伊勢氏の出身であることが、有力な説となっています。戦国の下剋上を生き抜き、大名になった武将です。相模原付近を治めた北条氏の基盤を作り上げた人物です。

武田信玄
『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』

言葉の意味:信頼できる人は、城や城壁にも匹敵するほどの存在である。

例えば・・・仕事の場面でも、「信頼」は大切なキーワードです。信頼がなければ、仕事は円滑に進みません。それは、社内で連携して業務を進める場合も、また外部の協力会社・制作会社と連携する場合も「信頼」があってこそ、仕事は円滑に進みます。「仇」は仕事の場面では「不信感」と置き換えられると思います。不信感がある場合には、仕事は上手く進行しませんね。

◇武田信玄:甲斐武田家の19代当主で、現在の山梨県付近にあたる甲斐国を支配していました。風林火山の軍旗や甲斐の虎という異名が特徴で、武芸や軍略に長けていた人物として知られています。

黒田官兵衛
『まず自分の行状を正しくし、理非賞罰をはっきりさせていれば、叱ったり脅したりしなくても、自然に威は備わるものだ』

言葉の意味:まずは自分が正しい行いをして、公平に接していれば、叱ったり怒鳴ったりしなくても、自然と威厳がうまれてくる。

例えば・・・上司が部下に話しを聞いてもらう、従ってもらおうとしたとき、怒鳴ったり叱ったりして「力」でおさえようとするやり方では、反感がうまれます。まずは自分が正しい行動を実践し、部下にお手本を見せなければいけません。その姿を見せることで人は自然と言葉に耳を傾けます。「上司と部下」という例だけでなく、職場では「先輩と後輩」という立場でも同じことが言えます。

◇黒田官兵衛:播磨国・姫路(いまの兵庫県姫路市)に生まれました。豊臣秀吉の軍師として戦国の動乱を駆け抜けた武将です。

毛利元就
『この矢一本なれば、最も折りやすし。しかれども一つに束ぬれば、折り難し。汝ら、これに鑑みて、一和同心すべし。必ずそむくなかれ』

言葉の意味:矢が一本しかなければ折りやすい。しかし、束ねれば折り難くなる。このことをよく考えて、皆で力を合わせて国を守れ。(毛利元就が病床で、三人の息子に向けて遺言とした言葉と言われています)

例えば・・・仕事をする場面では、「1人だけ」で出来ることは何もありません。チームだったり、プロジェクトだったりと、多くの人の力を合わせることで目標が達成されます。それは、日々の繰り返される業務で同じで、職場の皆で協力しあって仕事が成り立っています

◇毛利元就:郡山城(いまの広島県安芸高田市)を本拠地とし、中国地方全域を支配した戦国大名です。

龍造寺隆信
『分別も久しくすればねまる』

言葉の意味:分別に長い時間をかけると、時期を逃してしまう。(ねまる=腐る、の意味)

例えば・・・何事にも「時期」があり、判断するタイミングがある、ということを教えてくれる言葉です。お仕事探しをする場合にも同じことがいえます。「この会社に応募しよう!」は、まさにそのタイミングといえるでしょう。しかし、お仕事探しをする場合、しっかり勤務条件を確認し、疑問点があれば面接の際にはしっかりと質問し不安を解消してから、判断することが大切です。

◇龍造寺隆信(りゅうぞうじ たかのぶ):肥前国(いまの佐賀県)を治めた戦国大名です。幼いころは仏門に入り修行をしていましたが、還俗し龍造寺家を継ぎました。